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キッティングとは?キッティングの基礎知識をわかりやすく解説!


目次[非表示]

  1. 1.キッティングとは
  2. 2.キッティングとセットアップの違い
  3. 3.キッティングの方法
    1. 3.1.手作業
    2. 3.2.クローニング
  4. 4.キッティングの手順
  5. 5.キッティングのポイント
    1. 5.1.セキュリティ対策
    2. 5.2.念入りな事前準備
    3. 5.3.使用環境ごとにキッティング内容が異なる
  6. 6.キッティングはアウトソーシングできる
    1. 6.1.コア業務に専念できる
    2. 6.2.キッティング漏れを防ぐ
  7. 7.導入事例
    1. 7.1.株式会社グッドパッチ様
    2. 7.2.RELATIONS株式会社様
  8. 8.キッティングもUTORITOにおまかせ


キッティングとは

「キッティング」とは、組織で新たに導入されるデバイスなどのIT機器を、社員がすぐに業務に利用できる状態に整える作業です。具体的には、 アプリケーションのインストール、OSのアップデートや設定変更など、それぞれの業務環境に最適な状態にセットアップします。例えば、新入社員が入社した際、オフィスを移転した際、新しいデバイスに買い替えた際などにキッティングが必要です。

設定の内容は業務環境によって異なり、職種や階層によってはシステムに使用制限をかけることもあります。事前にキッティングを行うことで、社員は自分の業務内容に合ったデバイスを受け取ることができ、すぐに業務に取りかかることができます。


キッティングとセットアップの違い

「キッティング」は、一般的にメーカーから出荷された状態のデバイスを業務が開始できる状態に整える作業を指します。主にOSやアプリケーション、周辺機器、ネットワーク、セキュリティの設定や、各機器の管理台帳への登録を行います。キッティングの作業範囲は広く、専門知識も求められます。

一方、「セットアップ」はOSのインストールや設定作業など、デバイスを設定する作業を指します。セットアップは初心者でも行えますが、場合によっては数時間ほどかかるでしょう。

キッティングとセットアップ作業、両者の違いは作業範囲にあります。キッティングにはセットアップ作業も含まれ、OSの設定だけではなく、業務に必要なプログラムやアプリケーションのインストールや調整も行い、社員がすぐに作業が開始できる状態に整えます。一方で、セットアップの段階ではOSの設定後の個別調整、ビジネスアプリケーションやシステムなど細かい設定、管理台帳への記入などは行われません



作業内容
作業範囲
キッティング
メーカーから出荷された状態のデバイスを業務が開始できる状態に整える作業
セットアップ作業を含み、OSの設定業務に必要なプログラムやアプリケーションのインストールや調整も行う
セットアップ
デバイスを設定する作業
OSの設定後の個別調整、細かい設定、管理台帳への記入などは行わない



キッティングの方法

キッティングの作業方法は、大きく「手作業」と「クローニング」の2種類があり、どちらを選択するかは、キッティングをする台数や設定内容などによります。


手作業

手作業のメリットは、デバイスが手元にあればすぐにキッティング作業を始められることです。また、一台ずつキッティングを行うため、機種や設定内容に応じて柔軟に対応できます。デバイス数が少ない場合は手作業で進めることが一般的です。しかし、人間が作業を行うため、作業範囲やスピードには限界があり、予期せぬミスが生じ品質にばらつきが出る可能性もあります。


クローニング

クローニングは、複数のデバイスを1台ずつ設定するのではなく、事前にコピー元となるマスターを用意して、その内容を複数のデバイスにコピーする方法です。大量のデバイスを一度にキッティングできるため全体的な作業効率は上がるものの、マスターデバイス設定に関してはスキルが求められるほか、OSのライセンスについての知識も必要となるため、事前準備には多くの時間を要します。



メリット
デメリット
手作業
・デバイスが手元にあれば即座にキッティング作業が可能
・機種や設定内容に応じて柔軟に対応可能
・作業範囲やスピードに限界あり
・品質にばらつきが出る可能性あり
クローニング
・全体的な作業効率の上昇
・事前準備に多くの時間を要する



キッティングの手順

社員が利用するために購入したデバイスは、納品されたときには通常、梱包されたままの状態で届くため、それを開梱する作業からスタートします。

デバイスを開梱した後は、以下の手順で作業を行っていきます。


1. 正常に起動するかどうか確認する

2. キーボード、マウス、モニターなど周辺機器を接続する

3.  OSのセットアップやアカウント設定などを行う

4. インターネットに接続するためのネットワークを設定する

5. アンチウイルスソフトのインストールなど、セキュリティ対策を行う

6. 業務用アプリケーションをインストールし、設定する

7. 各種設定の動作確認をする

8. デバイスに管理番号ラベルを貼り付ける

9. デバイスの番号などを管理台帳に記帳する


この他にも機種や業務環境によって様々な作業があり、同じ企業でも部署ごとに異なる場合もあります。


キッティングのポイント

セキュリティ対策

キッティングではセキュリティ対策を徹底することが重要です。セキュリティソフトのインストールやHDD/SSDの暗号化設定、盗難紛失時のロック機能など、企業のセキュリティポリシーに沿った設定を行い、セキュリティ上の対策をします。このほかにも、サイトやシステムの制限を行うことによって、社員が業務とは関係のないサイトを閲覧したり、アプリケーションをダウンロードしたりすることによるセキュリティ事故の予防などももれなく検討します。


念入りな事前準備

キッティングの作業範囲は広範囲に及び、セキュリティや社員の作業効率に直結するため細心の注意が必要な作業です。しかし人間が作業する以上、予期せぬミスが起こる可能性は否定できません。そのため、あらかじめどのような作業をするのかを整理しておき、手順書やチェックリストを用意しておくといった念入りな事前準備が重要となります。


使用環境ごとにキッティング内容が異なる

キッティングの内容は、そのデバイスが使用される環境によって定められますが、同じ企業でも部署やチームによって異なります。それぞれの使用環境を熟知し、そこで働く社員の要望を汲みつつキッティング内容を設定していく必要があります。


キッティングはアウトソーシングできる

近年では、キッティングを外部にアウトソーシングする企業が増えています。専門知識を持った人員が少なく自社でのキッティングが難しい場合、社内リソースをキッティングに充てることはあまり効率的ではありません。そこでキッティングをアウトソーシングした際のメリットをご紹介します。


コア業務に専念できる

自社でキッティングを行う場合に専任の担当者を用意することが難しいと、兼任で作業をすることになります。この場合、リソースが分散してしまい本来の業務へ支障をきたす可能性があります。キッティングを専任チームにアウトソーシングすることで、確実かつ短期間でキッティングを行うことができます。


キッティング漏れを防ぐ

キッティングの作業項目は多岐に渡りますが、そのすべてに過不足なく対応するには幅広い専門知識が必要です。そのため、自社に専任担当者がいない場合は作業漏れなどが起こりやすくなります。また、事前に手順書やチェックリストを作成していたとしても、それが適切なのかを自社だけで判断することは難しいでしょう。

キッティングをアウトソーシングすることで、プロの専門知識による適切なキッティング要件を設定することができます。また、自社では認識していなかったリスクに対しても、適切な対策を講じることができます。


導入事例

キッティングをアウトソーシングすることで具体的にどのような効果を感じられるのでしょうか。ここではキッティング代行にも対応している株式会社Tooが提供する「UTORITO」を実際に利用いただいているお客様の事例をご紹介します。


株式会社グッドパッチ様

 課題 

グッドパッチ様では、9割以上のメンバーがMacを使用していますが、そのすべてのキッティングを社内の管理部で行なっていました。また、定期的に社内で使用されていたMacの初期化や再キッティングもおこなっており、業務におけるかなりの時間を占めていました。

 課題解決ポイント 

UTORITOの導入により、キッティング作業をアウトソースするだけでなく、専門知識に基づいた適切なキッティング要件を設定することができました。またキッティング後は社員個人宅への配送まで対応することで、お客様はデバイスの受け渡しのためだけの出社が不要に。以前は1台のキッティングに1時間半ほどかかっており、さらに社員個人宅への配送作業まで手作業で行なっていましたが、これらの作業が削減できシンプルで効率的な運用が可能となりました。

  株式会社グッドパッチ様 導入事例|UTORITO(株式会社Too) キッティング済みデバイスのスピーディーな調達に加え、管理・運用の基盤構築が実現。デバイスの受け渡しやキッティングのために出社が不要に。バックオフィスの属人化を防ぐ。 UTORITO(株式会社Too)


RELATIONS株式会社様

 課題 

RELATIONS様では、限られた人数で様々な業務と兼任してデバイスの調達・運用などを行なっています。その中で特に苦労していたのはキッティングです。新品デバイスへの対応はもちろん、使用中のデバイスに不具合が出た際や、急な入社にデバイスの購入が間に合わない場合は、社内在庫の古いデバイスを代替機としてキッティングして使ってもらい、新しいデバイスが納品されたら再度キッティングをしていました。

 解決ポイント 

UTORITOの導入により、キッティングされた状態でデバイスがオフィスに届きます。Macを開いてネットワークにつなげると必要な設定がほとんど自動で行われるため、これまで2〜3時間かかっていた作業が15分ほどに短縮され、工数も比較できないほど減りました。以前はキッティング作業が属人化しており、その品質を客観的に評価し改善することが難しかったのですが、UTORITOを導入したことで、適切な品質管理の上で工数を減らすことができました。

  RELATIONS株式会社様 導入事例|UTORITO(株式会社Too) キッティング作業の時間を約8割削減。コストを抑えながら最新モデルを導入可能になり、資産管理もシンプルに。定例ミーティングで相談や業務の整理ができ、業務の効率化がアップ。 UTORITO(株式会社Too)


キッティングもUTORITOにおまかせ

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株式会社Tooが提供するUTORITOは、デバイスの調達から保守・リプレイスまでを任せられるアウトソーシングサービスで、キッティングのご支援にも対応しています。

TooはAppleの正規販売代理店として約40年の歴史があり、Apple製品およびプラットフォームに精通した専任チームによる導入コンサルテーションや、Windowsとの混在環境におけるMac導入検証の実行支援などを提供しています。このような豊富な支援実績からお客様ごとに最適で柔軟なキッティングをご提案いたします。

Macのキッティングにお困りでしたらぜひ一度お問い合わせください。

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