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業務デバイスはどう選ぶ? MacとWindows PC を比較する7つのポイント


目次[非表示]

  1. 1.ビジネスはWindows PC、クリエイティブはMacの誤解​ 
    1. 1.1.特定のプラットフォームに依存しないクラウドサービスの普及​ 
    2. 1.2.MacとWindows PCを従業員が自由に選択する「デバイスの従業員選択制」
  2. 2.業務デバイスを選ぶ7つのポイント
    1. 2.1.ポイント① OSのユーザインターフェイスや操作性
    2. 2.2.ポイント② 標準アプリの豊富さ
    3. 2.3.ポイント③ 3DCGや映像制作などプロ用途への対応
    4. 2.4.ポイント④ スマホやタブレットとの連係
    5. 2.5.ポイント⑤ コストパフォーマンス
    6. 2.6.ポイント⑥ セキュリティとプライバシー保護
    7. 2.7.ポイント⑦ 保証やサポート体制
  3. 3.結局、MacとWindows PCどっちを選べばいい?
  4. 4.企業のMac導入もUTORITOにおまかせ!


近年、リモートワークの定着に伴ってワークスタイルも変化し、パソコン選びの基準も多様化しています。仕事でMacとWindows PCのどちらを選ぶかについても、いままでの常識だけで決めるのは好ましくありません。

そこで、ここではビジネスの目的やデバイス自体の特性を踏まえた最新パソコン選びの重要チェックポイントを紹介します。


ビジネスはWindows PC、クリエイティブはMacの誤解​ 

これまでオフィスワークで用いられるパソコンはWindows PCのシェアが高く、業務システムもそれを前提に開発されることが一般的でした。

一方で、Macは写真や動画、DTPなどクリエイティブに秀でたパソコンのイメージが浸透しています。これには、アドビの製品を使う多くのクリエイターがMacを選択してきたという事情もあるでしょう。

しかし、こうした「ビジネスはWindows PC、クリエイティブはMac」というイメージは過去のものとなり、今ではかなり状況が変わっています。

特定のプラットフォームに依存しないクラウドサービスの普及​ 

近年、クラウドサービスの普及により、多くの業務がWebブラウザ上で行えるようになり、特定のプラットフォームに依存しない環境が増えています。

例えば、ビジネス用途でポピュラーなMicrosoft ExcelやPowerPointなどのOfficeアプリは、サブスクリプションサービスのMicrosoft 365により、Windows PCだけでなくMacやスマートフォン、タブレットでも利用可能です。

また、クリエイティブの分野で広く利用されるアドビのツールも、Windows PCで問題なく利用できるようになっています。

MacとWindows PCを従業員が自由に選択する「デバイスの従業員選択制」

このような環境の中、現在はMacとWindows PCを従業員が自由に選択できる「デバイスの従業員選択制」を導入する企業も増えています。従業員が使い慣れたデバイスを選んで利用することができるため、モチベーションや作業効率の向上が期待でき、現在多くの企業で注目されています。特にデジタルネイティブな世代にとって、好きなデバイスで働ける環境は魅力的に映るため、優秀な人材の確保にも繋がるでしょう。

これらのことを意識せずに「ビジネスならWindows PCだろう」「Macはデザイナー向け」といった昔ながらのイメージだけで企業が従業員のデバイスを選ぶのはあまり得策ではありません。

「従業員選択制」についてより詳しく知りたい方はこちら


業務デバイスを選ぶ7つのポイント

ポイント① OSのユーザインターフェイスや操作性

パソコンの使い勝手はユーザ個人の「慣れ」による部分が多く、MacとWindows PCのどちらが優れているとは一概には言えません。Macは洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)デザインで人気がありますが、近年のWindows PCも遜色ないレベルに達しています。そのため、基本的には使い慣れた方を選んで問題はありません。

ただし、差が小さいのはデスクトップにおけるウインドウ操作など基本的な部分に限られます。実際には、普段よく使うアプリやWebサービスによって効率性や操作性は大きく左右されます。そのため、使用頻度の高いツールのプラットフォームごとの使い勝手を確認することが重要です。


ポイント② 標準アプリの豊富さ

Macは、最初から入っているアプリが比較的充実しています。日常的に利用する「マップ」「カレンダー」「ミュージック」や、ビジネス向けの「Pages」「Numbers」「Keynote」など、豊富なアプリが標準で搭載されています。そのため、一般的な業務内容であれば、勤めている企業で導入している必要最低限のソフトを追加するだけで、問題なく利用できるでしょう。

もちろんWindows PCにも「カレンダー」「フォト」「Microsoft Edge」「OneNote」といった標準アプリが多数インストールされています。しかし、機能面ではややシンプルなものが多いため、基本的にはサードパーティアプリを追加することで、機能を充実させていくことになります。

こうしたカスタマイズ性の幅は好みにもよりますが、利用目的や導入時の作業コストなどを考慮して検討することが重要です。 


ポイント③ 3DCGや映像制作などプロ用途への対応

3DCGや映像制作などの分野では、高度なグラフィックス演算処理に必要な「GPU」というパーツが鍵を握ります。
しかし、現行MacはGPUを搭載した外部グラフィックカード(ボード)をユーザ自身で増設できません。もちろん、近年のMacはGPU性能も格段に向上しているため、外付けせずとも十分に高速なGPU処理が可能とはなっています。それでも一定以上のグラフィックス性能が求められる業務では、ハイエンド向けモデルを選択する必要があります。

一方で、デスクトップタイプのWindows PCは、ミドルスペックのモデルでもGPUの拡張性が確保されている場合があります。そのため、業務で必要な機能のみを拡張するだけで済むので、グラフィックス性能のためだけに必要以上に高性能なデバイスを用意する必要もありません。こうした理由から、映像や3Dグラフィックスの現場でWindows PCを導入する事例も珍しくありません。


ポイント④ スマホやタブレットとの連係

MacはiPhoneやiPadなどとのシームレスな連係が強みです。「iCloud」を介したデータの同期はもちろん、 iPadをMacの拡張デバイスとして利用する「Sidecar」や「ユニバーサルコントロール」など、新たなデバイス同士の連係機能も年々強化されています。そのため、多様な働き方に合わせた作業環境が実現できます。

また、Windows PCも「OneDrive」によるクラウド同期や、「スマホ同期」によるAndroidスマートフォンとの連係が可能です。Googleのクラウドサービスなども利用すれば、プラットフォームを問わない作業環境を構築できるでしょう。

そのため、業務デバイスを選ぶ際は、PC以外の業務デバイスとの連係も考慮することが重要です。


ポイント⑤ コストパフォーマンス

Windows PCは、そのカスタマイズ性の高さから、必要な性能に応じた最低限の導入費用に抑えることが可能です。しかし、メーカーによる性能の違いやハードウェア同士の相性なども考慮する必要があるため、性能と価格のバランスは十分に検討する必要があります。

一方で、Macはカスタマイズの余地が少ないものの、ハードウェアとソフトウェアの両方を自社開発していることで、最低限の快適性、安定性が確保されていることが特徴です。そのため、エントリーモデルであっても、一般的な用途であれば不満を感じるシーンは少ないでしょう。また、 Appleが法人専用のリースプログラムを用意しており、価格を抑えた企業導入を推進しています。

このように、これまでの「Macは高い・Windows PCなら安い」というイメージも過去のものになりつつあります。また、業務デバイスではハードウェアとソフトウェア、利用するシステム・サービスが複雑に絡み合うため、デバイスの単価だけでなく周辺環境と合わせて判断することが大切です。


ポイント⑥ セキュリティとプライバシー保護

MacでもWindows PCでも、完全なセキュリティというものはありませんが、標準搭載されているセキュリティ機能やその使い勝手に違いがあります。

最近のMacは、専用のセキュリティチップを搭載し、データの暗号化や指紋認証の「Touch ID」などで安全性を確保しています。また、悪意あるマルウェアからの保護や外部アプリの検証などのセキュリティ機能も標準で搭載されており、さまざまなサイバー攻撃に対して堅牢なつくりになっています。

一方で、Windows PCは「Windows Defender」を標準搭載しており、アンチウイルスや不正プログラムの実行阻止などのセキュリティ機能を提供しています。法人向けのエンドポイント保護ソリューションが提供されているという、管理者向けのメリットがあります。ただし、より高度なセキュリティ機能や迷惑メールのブロックなどは、外部のセキュリティアプリを追加する必要があります。


ポイント⑦ 保証やサポート体制

購入後の保証やサポート体制も重要なポイントです。
Windows PCは、メーカーや販売店ごとに保証内容が異なりその内容はさまざまです。たとえ保証が切れても、汎用的なパーツを増設、交換することで性能を維持できる余地があるのは利点です。また、Windows PCのOSサポートは最大10年間程度続きますが、ハードウェアのトラブルは対象外です。

一方で、Macは1年間のハードウェア保証と90日間の無償テクニカルサポートを基本とし、有償の「AppleCare+ for Mac」で3年間に延長できます。保証期間が過ぎても、製品のリリースから5年間は修理対象となっており、7年経過後に一切のサポートが終了します。

Apple製品は、オンラインや直営店でのサポートが充実しています。


結局、MacとWindows PCどっちを選べばいい?

ここまでの7つのポイントを考慮すると、どの項目を重視するかは、ユーザーの価値観や状況によって異なります。そのため、どちらを選んでも「間違い」ではありません。場合によっては、MacとWindows PCの両方を連係して使うという選択肢もあります。

先述の通り、従業員が使い慣れたデバイスを選べる「デバイスの従業員選択制」を導入する企業も増えています。環境の変化が激しい時代だからこそ、「どちらも選択できる」ことの価値は高まっていくでしょう。


企業のMac導入もUTORITOにおまかせ!


従業員選択制を採用しMacを導入することにより、企業は採用戦略としての効果や従業員満足度の向上が期待できます。ただし、その成功のためには、適切なITインフラの整備、従業員のセキュリティトレーニングなどの対策が必要不可欠です。今後、従業員選択制でMac導入を検討する企業は、上記のポイントを参考に自社に適した環境を構築しましょう。

株式会社Tooでは、Macに特化したライフサイクルマネジメントサービス「UTORITO」を提供しています。初めてMacを導入する企業に向けて、豊富な支援実績をもとに、導入コンサルテーションや、Windows PCとの混在環境におけるMac導入検証など、お客様ごとに最適で柔軟なMac運用をご提案します。Macの導入・運用にお困りでしたらぜひ一度お問合わせください。

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この記事は、2024年6月5日公開の 「MacとWindowsのどちらを選ぶ? これからのビジネスに求められる7つの確認項目」の記事を一部更新したものです。https://www.too.com/apple/apple_tips/win_or_mac.html​​​​​​​


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