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PCのサブスクリプション?業務用デバイスをDaaSで利用するメリット

近年の働き方改革や、コロナ禍を経たリモートワークの普及により、従業員の働く環境に合わせて最適な業務用デバイスを選択する必要性が高まっています。従来のように一括でデバイスを購入する形では、従業員の要望に応えることが難しく、IT管理者にかかる負担も大きくなってしまいがちです。 

そんな中で注目されているのが、デバイスをサブスクリプションサービスのように使う仕組み「DaaS(Device as a Service)」です。この記事では、業務用デバイスをDaaSで利用するメリットについて説明します。


目次[非表示]

  1. 1.DaaSとは
  2. 2.リースやレンタルとDaaSの違い
  3. 3.DaaSの4つのメリット 
    1. 3.1.ITコストの最適化
    2. 3.2.IT管理者のリソース解放
    3. 3.3.従業員の生産性向上
    4. 3.4.セキュリティ性の向上
  4. 4.導入事例
    1. 4.1.株式会社Relic様
    2. 4.2.KINTOテクノロジーズ株式会社様
    3. 4.3.RELATIONS株式会社様
  5. 5.MacのDaaSならUTORITOにおまかせ


DaaSとは

一般的にDaaSとは「Desktop as a Service」の略称で、PCのデスクトップ環境を仮想化し、クラウド上で提供するサービスの呼び名です。クラウド上にデスクトップ環境を構成し、PCやディスプレイに画面転送して表示することで、利用者はネットワーク越しにPC環境へアクセスすることが可能になります。リモートワーク環境の構築などに役立つサービスですが、今回の記事では同じDaaSという言葉でも、「Device as a Service」の意味で解説していきます。 

「Device as a Service(以下DaaS)」とはその言葉のとおり、デバイスをサブスクリプションサービスのように使う仕組みです。従来の業務用デバイスは企業において、購入やレンタルといった形で一括調達されることが基本的でした。しかし、働き方の多様性やデバイスの性能進化にともない、従業員が希望するデバイスのスペックも複雑になり、IT管理者がデバイスを選択し、調達から廃棄までの一連の業務を実施する負担が大きくなりました。そこで、業務用デバイスの扱いを「所有するもの」から「利用するもの」へと変える動きが出始めたのです。 


リースやレンタルとDaaSの違い

デバイスをサービスのように使うという点では、リースやレンタルという選択肢が浮かぶと思います。では、リースやレンタルとDaaSでは何が違うのでしょうか? 

それは、デバイスの提供自体をメインとしたサービスか、デバイスを含めたライフサイクル全般を対象としたサービスかの違いです。リースとレンタルでも、デバイスの所有権がレンタル会社やリース会社にある以上、デバイスをサービスとして利用しているといえるでしょう。しかし、調達以外の初期設定や運用中の管理、修理、返却時の対応などは、すべて自社のIT管理者がおこなう必要があります。 

対して、DaaSではデバイスのライフサイクル全般をサービスとして一括りにしているため、デバイスの調達から運用中の業務まで、すべてサービス提供者側がサポートすることになります。企業がデバイスを手に入れてから手放すまで、一連のデバイス業務をアウトソーシングすることができます。 

(リースとレンタルの違いについては、こちらの記事で解説をしていますので、興味がある方はぜひご覧ください。) 

DaaSの4つのメリット 

では、実際にDaaSを利用することで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?今回は4つほどDaaSのメリットをピックアップしてみます。 

DaaSの4つのメリット


ITコストの最適化

まず、大きなメリットとして挙げられるのは、ITコストを柔軟に管理できるようになることです。 

デバイスの本体については、リースやレンタルと同様に、所有権がサービス提供者側にあるため、賃貸借処理(オフバランス)が可能になります。固定資産としての計上が不要になるため、減価償却の手間も省け、毎月固定のリース料を経費として扱うことにより、費用の平準化を実現することができます。

また、一般的にDaaSであれば、運用中に発生する修理代金や配送料金なども費用に含んでいるため、突発的な代金の発生を抑えることができます。デバイスにかかる費用の見通しがつきやすくなることで、ITコストを柔軟に活用できるようになるでしょう。 


IT管理者のリソース解放

IT管理者のリソースを解放できることも、DaaSの大きなメリットの1つです。 

デバイスの調達や初期設定、トラブル時の対応などはIT管理者の時間を大きく割く要因になってしまいます。特に新卒入社の人数が多い大企業や、年間を通じてコンスタントにキャリア採用をしているスタートアップ企業では、デバイスの初期設定だけで業務時間の大半が終わってしまうこともあります。中には、従業員へデバイスを直接渡したり、各自の自宅へ配送したりするためだけに出社をしているというIT管理者の方もいるかもしれません。 

DaaSにより、支払いや依頼の窓口を集約し、デバイス周りの「ノンコア業務」をアウトソーシングすることで、IT管理者の負担は軽減され、本来の業務に集中できます。DX推進や社内システムの見直し、インフラ改善など、いわゆる「コア業務」と呼ばれる業務に時間を割くことが可能になり、企業の事業拡大につながる業務に一層注力できるようになります。 


従業員の生産性向上

DaaSを利用する以上、デバイスをある程度の期間で区切って入れ替えることが前提になるため、常に最新のデバイスを使用することが可能になります。新しいテクノロジーや、性能が向上したデバイスを活用できることで、従業員の満足度の向上を見込むことができます。 

また、調達や運用に関して外部からサポートを受けられることにより、今までIT管理者の知識がなく採用できなかったメーカーやスペックのデバイスを採用する機会にも繋がります。従業員の希望に沿ったデバイスを貸与し、快適な作業環境を整えることで、社員のモチベーションが高まり、生産性も向上するでしょう。 


セキュリティ性の向上

常に新しいデバイスを使えることは、セキュリティ性の向上にも繋がります。 

古いデバイスでは、新しいアプリケーションや、OSアップデートに対応できないこともありますが、DaaSではこれらの問題を気にする必要がなくなります。デバイスのセキュリティ性能は日々向上し続けているため、最新のデバイスを使い続けることで、メーカーのサポートにも対応でき、おのずとセキュリティ性も高まるでしょう。 

DaaSによりデバイスの運用状況が把握しやすくなることで、IT管理者側で適用したい環境の構築も容易になります。快適な環境でデバイスを使うことができれば、従業員が無断でデバイスを持ち込んだり、アプリケーションを使用したりする、いわゆる「シャドーIT」の可能性も低下するでしょう。故障したデバイスをそのまま社内で放置することもなくなります。デバイス返却時のデータ消去まで依頼できるサービス提供者を選択するとより安心です。


導入事例

業務用デバイスをDaaSで利用している企業では、具体的にどのような効果を感じているのでしょうか。ここでは、株式会社Tooが提供するMacを中心としたDaaS「UTORITO」を実際に導入しているお客様の事例をご紹介します。 


株式会社Relic様

「以前は無料でできる修理はお願いし、有償修理になるものは諦めて廃棄していました。キーボードが外れたときなど簡単な修理は、自分でやることもありました。UTORITOには修理保証サービスも含まれるため、保証上限金額内であれば追加費用なしで修理できます。モニターが壊れたりコーヒーをこぼすなどのアクシデントがあると、買い替えに20万円、30万円とコストがかかっていたので、UTORITOに入って安心感があります。」 


  株式会社Relic様 導入事例|株式会社Too 地方でのリモートワークも、属人性が無く効率的な情シス業務の運用体制の構築が可能に。曖昧だったデバイスの交換時期のルール化も実現し、従業員の業務効率アップに期待。 UTORITO(株式会社Too)


KINTOテクノロジーズ株式会社様

「キッティングに関しては、月80時間ほどかかっていた作業がほぼ削減されました。また、一見地味なようですが、デバイスの開梱から管理用のシールを貼る作業など、キッティングの準備段階にかかる煩雑な作業もすべて任せられます。手を動かす作業が削減されたことで、スタッフサポートなどにさらに注力できるようになりました。業務フローを改善してより良い組織を作り、最終的にビジネスに還元できる流れを生み出せているのではないかと感じます。」 


  KINTOテクノロジーズ株式会社様 導入事例|UTORITO(株式会社Too) キッティング工数が簡略化され月80時間あった作業時間をほぼ削減。手を動かす作業が削減された分、スタッフサポートなどに注力しビジネスの成長に還元できる流れが生み出せた。 UTORITO(株式会社Too)


RELATIONS株式会社様

「以前はデバイスを購入し、買い替えのサイクルを「最低3年以上使用」としていたため、買い替え時期はまちまちでしたし、メンバーからは新しいモデルを求める声が多くあがっていました。UTORITO導入に際し、デバイスの入れ替え期間を2年にしました。2年にすることで故障のリスクを下げることができますし、新しいデバイスを使うことによって、仕事のパフォーマンスやモチベーションも上がると思います。UTORITOであれば、期限を迎えたら入れ替えることが絶対的なルールとなるため、デバイスの資産管理も非常に楽になりました。」 


  RELATIONS株式会社様 導入事例|UTORITO(株式会社Too) キッティング作業の時間を約8割削減。コストを抑えながら最新モデルを導入可能になり、資産管理もシンプルに。定例ミーティングで相談や業務の整理ができ、業務の効率化がアップ。 UTORITO(株式会社Too)



MacのDaaSならUTORITOにおまかせ

UTORITOでは、調達やキッティング、配送や修理対応といったMacのライフサイクルに関わるさまざまな業務を一つの窓口でアウトソーシングできます。Macをメインの業務用デバイスとして使用している企業におすすめのDaaSです。 

また、株式会社TooはAppleの正規販売店として約40年の歴史があり、Apple製品およびプラットフォームに精通した専任チームが在籍しています。豊富な支援実績をもとに、導入コンサルテーションや、Windowsとの混在環境におけるMac導入検証など、お客様ごとに最適で柔軟なMac運用をご提案いたします。Macの導入、運用にお困りでしたらぜひ一度お問い合わせください。


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