PCキッティングサービスとは?情シスの負担を減らす外注サービス
目次[非表示]
- 1.PCキッティングサービスとは
- 2.キッティングサービスでできること
- 3.キッティングサービスの5つのメリット
- 3.1.情シスの工数大幅削減
- 3.2.短納期で大量展開
- 3.3.設定品質とセキュリティの均一化
- 3.4.ライフサイクル業務を一括アウトソース
- 3.5.最新ツール・ノウハウの活用
- 4.キッティングサービスの費用相場
- 5.キッティングサービスの料金形態
- 6.キッティングサービス選びに失敗しない5つのポイント
- 6.1.料金プラン・費用
- 6.2.キッティングセンターの所在地
- 6.3.対応可能な台数・納期
- 6.4.セキュリティ対策
- 6.5.実績・信頼性
- 7.キッティングサービスとは情シスの強い味方
- 8.MacのPCキッティング外注ならUTORITOにおまかせ!
PCキッティングサービスとは
PCキッティングサービスとは、新しく導入するパソコン(PC)やタブレットなどのIT機器を「すぐに使える状態」にセットアップする作業(キッティング)を、専門業者に外部委託できるアウトソーシングサービスのことです。
OSのインストールや各種ソフトウェアの設定、ネットワーク接続やセキュリティ対策といった煩雑な初期設定を一括して任せられるため、情報システム部門(情シス)や総務部門の担当者は機器の初期設定に追われることなく、本来の業務に専念できます。社内のエンドユーザー(従業員)は電源を入れるだけですぐ業務を開始できるため、新入社員の入社やPC入れ替えの際にもスムーズな立ち上げが可能です。
参考記事:キッティングとは?キッティングの基礎知識をわかりやすく解説!
キッティングサービスでできること
主なキッティングサービスの作業内容は次の通りです:
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PCの開梱・組み立て、および資産管理用のラベリング(必要に応じてメモリ増設やバーコードシール貼付など)
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OSの初期設定と必要ソフトウェアのインストール(WindowsやOffice製品、セキュリティソフトなどの導入)
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ユーザーアカウント登録やネットワーク接続設定、セキュリティポリシーの適用(社内ドメインへの参加、VPN設定、ウイルス対策ポリシー適用等)
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動作確認と梱包・納品(各種設定後に正常に動くか検証し、安全に梱包して企業へ出荷)
これら一連の作業をワンストップで代行してもらえるため、情シス担当者は端末ごとの細かなセットアップ作業から解放されます。キッティングサービスを利用すれば、従業員は端末を受け取ってすぐ業務に取り掛かれる状態となり、初期設定に伴う時間ロスや問い合わせ対応を最小限に抑えることができます。
キッティングサービスの5つのメリット
キッティングサービスを活用すると、情シスの工数削減から設定品質の向上まで幅広いメリットが得られます。ここでは代表的な5つのメリットについて解説します。
情シスの工数大幅削減
PCの初期セットアップには、OS設定やソフトインストール、動作確認など多くの時間と人手を要します。社内で一台一台対応すると情シス部門の負荷が非常に大きくなりますが、キッティングサービスに外注すればこれら煩雑な作業をまとめて任せることが可能です。
専門業者に依頼することで社内の情シス担当者を端末の展開作業に張り付けずに済み、大幅な工数削減につながります。実際、多数のPCを一括導入する場合でも導入スケジュールの短縮と情シス工数の削減が実現できます。
短納期で大量展開
専門業者による効率的な一括設定により、短期間で大量の端末を展開できるのも大きなメリットです。
社内対応では数百台規模のPCを設定するのに長期間が必要となりがちですが、キッティングサービスではクローニング(一括複製)手法の活用や熟練スタッフの同時作業によってリードタイムを大幅に短縮できます。例えば、新年度の一斉入社や全社PCリプレースといったケースでも、短納期で必要な台数のPCを準備することが可能です。
設定品質とセキュリティの均一化
キッティングサービスを利用すれば、どの端末でも均一な設定品質とセキュリティ水準が保たれるようになります。専門業者は多様な業種・環境での対応経験があり、最新のOSやアプリケーションにも精通したスタッフが専用ツールやスクリプトを駆使して作業するため、人手によるミスを防止しつつ高品質なセットアップを実現します。
その結果、担当者ごとのばらつきや設定漏れがなくなり、全てのPCで統一された環境とセキュリティポリシーの適用が保証されます。特に拠点ごとに担当者が異なる場合でも、アウトソースすることで「どの端末も同じように安全に使える状態」で納品されるのは大きな安心材料です。
ライフサイクル業務を一括アウトソース
PCの導入後も含めたライフサイクル全体の業務をまとめてアウトソーシングできる点もメリットです。
近年ではキッティング作業だけでなく、PCの調達や資産管理、運用中の保守対応、故障時の修理交換、利用終了時の回収・データ消去・廃棄処理まで、端末ライフサイクルの全工程をサポートするサービスも提供されています。キッティングサービスをこうした包括的なサービスと組み合わせれば、情シスは端末に関わる煩雑なライフサイクル業務を丸ごと専門家に任せられます。その結果、社内の限られたリソースを戦略的なIT企画やDX推進など核心業務に集中させることが可能になります。
参考記事:【2025年】LCMサービス比較おすすめ10選!失敗しない選び方と導入メリット
最新ツール・ノウハウの活用
専門のキッティング業者は、PC展開に関する最新のツールやノウハウを持っているため、自社で対応するより効率的で高度なセットアップが期待できます。
例えば、Windows Autopilotやクローニングソフトといった大量導入向けの自動化ツールを使いこなし、最適な手法で一括設定を進めてくれます。社内では構築が難しい専用環境やスクリプトを活用することで、人手作業に比べて圧倒的に迅速かつミスの少ないキッティングが可能です。常に最新のOS・ソフトウェア動向を把握したプロに任せられるため、新技術への対応やトラブルシューティングも安心です。
キッティングサービスの費用相場
キッティングサービスの費用は、依頼する作業内容や台数、業者によって幅がありますが、一般的な相場感として「PC1台あたり約15,000~20,000円」程度が目安とされています。もちろん設定内容がシンプルで台数が少なければこれより安く、特殊な要件や手順が多ければ高くなることもあります。
まとめて大量のPCを依頼すれば1台あたりの単価が割安になるボリュームディスカウントが適用されるケースが多い一方、数台程度の少量依頼では準備作業などの固定コストの影響で単価が割高になることもあります。具体的な費用はケースバイケースなので、複数の業者から見積もりを取り、自社の求める作業範囲・台数での総額を比較検討するとよいでしょう。
参考記事:PCのキッティング料金はいくら?費用相場や外注テクニックも紹介
キッティングサービスの料金形態
料金形態はサービス提供会社によって様々ですが、大きく「1台あたり◯◯円」の従量課金制と、「月額定額プラン」の2パターンに分かれます。従量課金制はシンプルに依頼台数に応じて料金が決まる方式で、台数が多いほど1台あたり単価が下がる傾向があります。
一方、月額定額プランでは毎月一定の料金で所定範囲のキッティング作業や関連サポートを包括して依頼できる場合もあります。自社のニーズに合ったプランを選ぶことが大切ですが、特に少ない台数だけ外注したい中小企業などでは1台ごとの料金体系のほうがランニングコストを把握しやすく安心でしょう。逆に大規模展開や継続的な運用サポートも含めて任せたい場合は、定額制プランでトータルコストを抑えられるか確認してみると良いでしょう。
キッティングサービス選びに失敗しない5つのポイント
キッティングサービスを外注する際、複数の業者を比較して自社に最適なパートナーを選ぶことが重要です。ここでは、サービス選定時にチェックすべき5つのポイントを紹介します。
料金プラン・費用
まず費用面の確認は欠かせません。依頼したい作業内容と台数に対して各社が提示する料金プランを比較し、自社で内製する場合にかかる人件費・工数と見合うコストか検討しましょう。可能であれば複数業者から相見積もりを取り、サービス内容と価格を総合的に比較検討するのがおすすめです。
ただし「安ければ良い」という判断は禁物で、あまりに安価すぎる業者は品質やセキュリティ面で不安が残るケースもあります。一時的に自社の大切なIT資産を預けるサービスだからこそ、費用とサービス品質のバランスに納得できる業者を選ぶことが大切です。
キッティングセンターの所在地
次にサービス提供拠点(キッティングセンター)の所在地も確認しましょう。キッティングを依頼する際は、自社のPCなどの機器を業者の作業拠点へ送付し、作業完了後に返送してもらうのが一般的です。
そのため、キッティングセンターが自社から遠方にある場合、往復の輸送に時間がかかり納期に影響する可能性があります。できれば自社所在地に近い地域で対応してくれる業者や、必要に応じてオンサイト(訪問)で対応可能なサービスを選ぶと安心です。
また業者によっては対応エリアが限定されている場合もあるため、自社オフィスがサービス提供対象地域かどうか事前に確認しておきましょう。
対応可能な台数・納期
依頼したい台数を予定の納期までに対応できるかも重要なポイントです。サービス提供会社ごとに、一度に処理できるキッティングの台数や所要期間は異なります。
特に大量のPCをまとめて依頼する場合、希望する導入日までにすべてのセットアップを完了できるかを事前に確認してください。納品希望日が決まっている場合は、スケジュールに余裕を持って早めに依頼したり、短期対応に強みのある業者を選ぶと良いでしょう。
また業者によっては「○○台以上」など依頼台数に下限を設けているケースもあります。少なすぎる台数だと受け付けてもらえない、あるいは割高料金になることもありますので、自社の依頼規模に対してサービス利用条件が合っているかもチェックが必要です。
セキュリティ対策
業者のセキュリティ対策が万全かどうかは、サービス選定時に最も重視すべきポイントの一つです。キッティング作業では社内システムの設定情報やアカウント資格情報など機密データを扱う場合もあります。委託先の管理が甘いと情報漏えいや不正利用につながりかねません。
そこで、候補となる業者のキッティングセンターにおける入退室管理体制や監視カメラ設置状況、担当者のセキュリティ教育の有無などを確認しましょう。例えば、作業エリアへの入室にカードキーや生体認証が必要か、24時間監視体制があるか、といった点です。機器やデータを安心して預けられる厳重なセキュリティ対策を講じている業者を選ぶことで、万一の情報漏えいリスクを低減できます。
実績・信頼性
最後に業者の実績や信頼性も確認しましょう。これまでにどれくらいの企業・台数のキッティングを手掛けてきたか、類似業界や規模での支援実績があるかといった点は重要な判断材料です。実績が豊富な業者であればノウハウも蓄積されており、トラブル発生時の対応力も期待できます。
反対に実績の少ない業者に大規模キッティングを任せると、予期せぬトラブルやミスが起こるリスクも高くなります。公式サイトの導入事例やお客様の声などをチェックし、自社の求める条件で信頼して任せられる業者か見極めましょう。必要に応じてトライアルや小規模案件から始めて様子を見るのも有効です。
キッティングサービスとは情シスの強い味方
テレワークの定着やセキュリティ要件の高度化など、情シス部門を取り巻く環境が大きく変化する中で、キッティングサービスは情シスの強い味方として注目されています。
PCの大量導入時に発生する工数増加や設定ミスのリスクを軽減し、短期間で高品質なIT環境を構築できることから、単なるコストではなく戦略的な投資とみなす企業も増えています。実際、キッティングサービスを導入することで限られた人員で最大限の効果を発揮でき、情シスは他の重要プロジェクトにリソースを振り向ける余裕が生まれます。本記事で解説したポイントを参考に、自社に合ったキッティングサービスを上手に活用して、情シス業務の効率化と安定運用につなげてください。
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